海外レポートOverseas Report
ユライ・ドブリラ大学プーラ(2019年7月)
Bok !(クロアチア語で「こんにちは。」の意味です)
日日卒業生で、クロアチア共和国のプーラ大学に留学している中嶋さくらです。

プーラでは1年間の日本語教育実習生として、日々奮闘しています。
日本は今梅雨で毎日雨が続いているのでしょうか。
クロアチアには梅雨がないため、こちらはもう本格的な夏が来ました。
連日日差しが強く、登下校だけでも真っ黒に日焼けをしてしまいました!
さて今まで、 「クロアチアでの日本語教育」と 「クロアチアでの生活」について、2回にわたって海外レポートをお届けしてきましたが、長かった1年も今月で最後になりました。
留学も終了するくぎりとして、皆さんと一緒にクロアチアでの日本語教育実習について振り返りたいと思います。
まず、「授業」についてです。
この留学でもっとも大きかったのは、TAとしてではなくチームティーチングの一員として授業を担当させていただけたことです。
私はメインとして週に5コマ(1年生、3年生)+TAを2コマ程度担当していました。

授業で最も難しいと感じたのは、「(日本語の)教室の中と外」をどのようにつなげるか、という課題です。
プーラは観光地ではありますが、アジアからの観光客は比較的少なく、日本人を目にする機会、日本人と話す機会はほとんどないと言っても過言ではありません。
そのため、教室の中の練習でどのような会話のシチュエーションを提示するか、またどんな課題を設定すれば学習者の言いたいことやアイデアを引き出すことができるかは常に考える必要がありました。
また、授業では日本について紹介することはもちろん、「日本でクロアチアがどのように紹介されているか」を伝えることも意識しました。
ビデオを見せたり、旅行会社のHPを使ったり、日本とクロアチアのつながりを示すことで、日本語を学ぶことで自分の国や地域、ふるさとを発信することができることを伝えられるように意識しました。

例えば、「私が買った本」のように連体修飾を扱う授業では、日本で売られているクロアチアの観光ガイドブックを見せたあとに、キャッチフレーズを考える活動をしました。
「____________国、クロアチア」というたった1文を作る活動なのですが、面白いほどいろいろなアイデアが出ます。
普段はあまり積極的でない学生も「日本語でこれはなんて言うの?」と質問してくれたり、自分の言いたいことを新しい日本語で表現する機会になったと思います。
しかし1年間授業をして、満足のいく授業ができたことは恥ずかしながら数回。毎日が反省と改善の繰り返し。
ときどき「授業をしたくないな」「大学にいきたくないな」と思うこともありました。
そんなときも、プーラの学生が日本語で話しかけてくれ、カフェへ連れ出してくれ、一緒に宿題をしたり、話したり・・・。
そんな彼ら彼女らの姿を見て、励まされ、なんとか実習を終えることができました。
学生に支えられていると何度も実感した1年間でした。
次回、クロアチアでの日本語教育実習において、私が携わった「課外活動」と「その他の行事」について皆さんと一緒に振り返りたいと思います。